前回の関東編に続いて中部地方編を紹介します。なお、金額の比較は、2020年4月時点のものとする。
まずは、名古屋近郊からみてみることにする。
JR VS 名鉄
豊橋~岐阜間がJR東海道本線と名鉄名古屋本線がほぼ並行して走っている。まずは、JRと名鉄線で比較してみる。
①豊橋~岐阜間
JR:豊橋~岐阜(102.7㎞)東海道線快速で約1時間16分・・・1980円(現金・IC)
名鉄:豊橋~名鉄岐阜(99.8㎞)特急で約1時間20分・・・1500円(現金・IC)
②名古屋~豊橋間
JR:名古屋~豊橋(72.4㎞)東海道線快速で約56分・・・1340円(現金・IC)
名鉄:名鉄名古屋~豊橋(68.0㎞)快速特急で約50分・・・1140円(現金・IC)
③名古屋~金山間
JR:名古屋~金山(3.3㎞)東海道線で約7分、中央線で約5分・・・170円(現金・IC)
名鉄:名鉄名古屋~金山(3.6㎞)特急で約4分・・・190円(現金・IC)
④名古屋~一宮間
JR:名古屋~尾張一宮(17.1㎞)東海道線快速で約10分、普通で約15分・・・300円(現金・IC)
名鉄:名鉄名古屋~名鉄一宮(18.4㎞)特急で約15分・・・380円(現金・IC)
⑤名古屋~岐阜間
JR:名古屋~岐阜(30.3㎞)東海道線快速で約18分、普通で約26分・・・470円(現金・IC)
名鉄:名鉄名古屋~名鉄岐阜(31.8㎞)特急で約29分・・・570円(現金・IC)
⑥金山~岐阜間
JR:金山~岐阜(33.6㎞)東海道線快速で約24分・・・540円(現金・IC)
名鉄:金山~名鉄岐阜(35.4㎞)特急で約33分・・・620円(現金・IC)
名古屋~豊橋間においては、名鉄のほうが運賃は安いが、名古屋~岐阜間においてはJRのほうが運賃が安いという結果になった。また、名古屋岐阜間においては、JRのほうが所要時間も短いということが分かった。
JR VS 近鉄
続いて、JR関西本線と近鉄名古屋線がほぼ並走する区間でみてみる。
①名古屋~弥富間
JR:名古屋~弥富(16.4㎞)関西線普通で約24分・・・330円(現金・IC)
近鉄:近鉄名古屋~近鉄弥富(16.1㎞)急行で約13分・・・360円(現金・IC)
②名古屋~桑名間
JR:名古屋~桑名(23.8㎞)関西線普通で約30分・・・350円(現金・IC)
近鉄:近鉄名古屋~桑名(23.7㎞)急行で約21分・・・450円(現金・IC)
③名古屋~四日市間(JRと近鉄の駅は離れています。)
JR:名古屋~四日市(37.2㎞)関西線普通で約48分・・・480円(現金・IC)
近鉄:近鉄名古屋~近鉄四日市(37.8㎞)・・・640円(現金・IC)
④名古屋~津間
JR:名古屋~津(伊勢鉄道経由で66.4㎞)快速みえで約60分・・・1290円(現金のみ)
近鉄:近鉄名古屋~津(66.5㎞)急行で約1時間10分・・・1020円(現金・IC)
⑤名古屋~松阪
JR:名古屋~松阪(伊勢鉄道経由で85.5㎞)快速みえで約1時間20分・・・1690円(現金のみ)
近鉄:近鉄名古屋~松阪(87.2㎞)急行で約1時間30分・・・1290円(現金・IC)
四日市までの区間では、JRのほうが運賃が安い。なお、JRの快速みえ号は、四日市より先伊勢鉄道線に入るため、運賃が上がり、津より先の区間は近鉄のほうが運賃が安くなる。
名古屋から三重県内の区間は、JR関西線が一部単線区間ということもあり、本数が多い近鉄のほうが有利なのではないか。
そのほかのエリアも見てみることにする。
JR VS 静岡鉄道
つづいて、JRと静岡鉄道を比較してみる。静岡鉄道は、新静岡~新清水間を走行しており、6分間隔での運行をしている。また、通勤時間帯には急行電車の運行をしている。大手私鉄さながらの私鉄である。
①静岡~清水間
JR:静岡~清水(11.2㎞)東海道線普通で約10分・・・240円(現金・IC)
静岡鉄道:新静岡~新清水(11.0㎞)普通で約20分・・・330円(現金)
JRのほうが運賃は安いという結果になった。
JR VS 福井鉄道
JRと福井県を走る福井鉄道を比較してみる。
①福井~武生
JR:福井~武生(18.9㎞)北陸線普通で約20分・・・330円(現金・IC)
福井鉄道:福井駅~越前武生(20.2㎞)普通で約60分・・・400円(現金)
福井鉄道は、福井市内は路面電車区間でもあるので、所要時間が大幅にかかるのは仕方ないか。
今回は、中部地方をみていた。次回は、近畿地方を取り上げてみたいと思う。
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