2025.9.14

鉄腕DASHファンの方々はご存じかもしれないが、20年以上前の1999年9月5日、鉄腕DASHで「俺たちの旅 3000円でどこまで行けるか?」という企画が放送された。当時の価格、CDアルバム1枚3000円といわれていた中、その1枚のCDアルバムの値段3000円でどこまで行けるのかという実験企画でありました。3000円でどこまで行けるかは過去にも放送されていたが、この回では、V6カミセンメンバーの森田、三宅、岡田が参戦し、TOKIOの山口、国分と戦いました。
この回、勝者は諏訪湖畔まで到達した国分太一で、距離215.6kmでした。以下、山口(茨城県久慈浜海岸 距離195km)、森田(福島県白河市 距離190km、三宅(新潟県湯沢町 距離186km)、岡田(静岡県富士市 距離148.8km)
この放送回から26年あまりが経過し、当時よりも消費税も物価も上昇した現在、当時と同じ3000円でどこまで行けるのか気になったので、2024年夏に続いて、2025年9月、再度チャレンジしてみました。
2024年夏のチャレンジについてはこちらをご覧ください。
ルール
- 交通費は3000円
- 東京駅を10:00にスタート
- 20:00に到達できた場所がゴール
- 徒歩移動も可
- 飲食代は3000円に含まない
スタート地点は当時の放送回では東京の巨大ターミナルの一つである上野駅でしたが、今回は日本の鉄道の起点である東京駅としました。
3000円旅の模様
午前10時 東京駅をスタート

3連休の中日である9月14日(日)の午前10時、東京駅丸の内口をスタート。
東京駅で改札前の運賃表をにらみながら作戦を練ります。
「前回の2024年夏のチャレンジでは東北方面を目指したので、今回は東北以外」今回は、当時放送回で200km以上移動できていた中央線の山梨方面を選択することにしました。
東京 →新宿

まずは新宿方面を目指すことにしました。
運賃表を眺めてると、新宿の一つ手前の代々木までだと180円で新宿まで行くよりも30円節約できることが判明。しかも代々木と新宿はゆっくり歩いてもわずか徒歩10分ほど。そこでまずは代々木駅へ向かうことに。

180円の切符を購入。
中央特快高尾行きに乗車

最初の列車は、10時2分発の中央特快高尾行き。

この日は中央線内の線路内人たち入りの影響で遅れが出ており、8分遅れの10時10分、東京駅を出発。
中央・総武線各駅停車三鷹行きに乗車

10時20分、四ツ谷駅に到着。代々木駅は各駅停車しか停車しないため、ここで中央・総武線各駅停車に乗り換え。

10時23分発の中央・総武線各駅停車三鷹行きに乗車。

10時29分、代々木駅に到着。代々木駅ホームの端からは新宿駅のホームが肉眼でも確認できるほどの距離である。

代々木駅を出場し、新宿駅方面へ歩いて向かう。
代々木駅〜新宿駅徒歩移動

新宿駅へは代々木駅からこの日初めての徒歩移動。途中小田急線の踏切を渡り新宿駅西口方面へ。
新宿→高尾
新宿からはさらに山梨方面を目指すことに。途中高尾までは、JRよりも運賃が安い京王線を使用することにしました。
金券ショップで株主乗車証を購入

新宿駅西口付近にある金券ショップへ。

金券ショップで、京王線全線に1回乗車することができる株主優待乗車証を「360円」で購入。
京王線特急高尾山口行きに乗車

京王線新宿駅の運賃表。これから目指す高尾駅までは普通に乗車券を購入すると、「410円」。金券ショップで株主優待乗車証を購入したことにより、50円節約することができました。

3番線から発車する11時30分発の特急高尾山口に乗車する。代々木駅に着いてから新宿をあとにするまで1時間程度要してしまった。この1時間が今後どう影響をしてくるか、、、

乗車する折り返しの特急高尾山口行き。ここから高尾までは約50分。

12時20分、高尾駅に到着。

京王線高尾駅の出口。ここからJR線に乗り換えるが、JR線の切符を持っていないため、いったん改札を出てJR線の切符を購入することに。
高尾→大月→甲府→小淵沢
JR線側の高尾駅北口で小淵沢までの乗車券を購入
JRの指定席が購入できるような券売機が北口にしかないため、いったんぐるっと回って北口へ向かうことに。

北口方面と書かれた案内看板に沿って移動。

京王線の高架に沿ってぐるっと回る。

南口から約10分かけて北口へ移動してきました。

この先の移動についていろいろ考えていましたが、小淵沢駅を目指すことにしました。いろいろ調べていると高尾から直接小淵沢までの乗車券を購入するよりも、大月で分割したほうが安いことを発見しました。
※高尾~小淵沢・・・2310円
※高尾~大月・・・590円、大月~小淵沢・・・1520円 合計2110円
大月で分割することで、200円も安くなる。

大月での乗り換え時間があまりないことも想定して、大月から小淵沢間の乗車券も購入しておきました。JR東日本の指定席券売機では、任意の駅からの乗車券も購入することができるので便利です。

小淵沢までの乗車券を購入したことで、残金は350円に。
臨時快速河口湖行きで大月へ

12時55分発の大月行きに乗る予定でいたが、発車標を見ると、この日は臨時快速サウンドコニファー号河口湖行きなるものが運行されるようで、この臨時快速列車に乗車することに。

12時49分発の高尾始発の臨時快速列車。この臨時快速列車はE233系6両で運行されました。この日はイベントがあるため臨時快速列車が運行されたようで、停車駅は、高尾を出ると次は大月駅。途中の駅には停車しません。

臨時列車のためか、車内はガラガラ。

高尾を抜けると、山間部を上っていく。

13時20分、大月駅に到着。当初は高尾12時55分発の普通列車に乗車し、大月駅には13時37分に到着する予定でしたが、臨時快速列車に乗れたため17分早く大月駅に到着することができました。乗車券を分割して購入していたため、いったん改札を出て次の甲府方面の列車が出発する時間まで駅前を散策することにしました。
普通列車松本行きで小淵沢へ

次は13時45分発の松本行きの列車に乗車。

普通列車の松本行き
長野色の211系を見ると、山梨に来たんだなと実感させられます。

笹子トンネルを抜けて、甲府盆地が見えてきた

JR身延線を合流し、列車はもうすぐ甲府駅へ。

14時43分、甲府駅へ到着しました。ここで列車は7分ほど停車します。

韮崎を過ぎたあたりで、列車の中もだいぶ空いてきました。もうすぐ目指す小淵沢到着です。

15時28分、小淵沢駅に到着。
標高が高いせいか、都心と比べてもだいぶ涼しかったです。
小淵沢駅→富士見駅 (徒歩)

ここから、1999年の放送回同様、上諏訪駅を目指したいですが、残金は350円。20時のタイムリミットまで時間もあるため、次の駅まで歩くことにしました。1999年の放送では信濃境までの1駅分を歩いていましたが、350円で上諏訪駅まで行くためには2駅先の富士見駅まで歩く必要があります。そこで富士見駅までの約12㎞を歩くことにしました。

まずは小淵沢駅前商店街を歩きます。

富士見方面へひたすら歩き続けます。

歩き出しておよそ40分、3㎞地点で長野県へ突入。この先達甲六公園は1999年の放送回でも登場したところです。当時映っていた展望台にも行ってみたかったのですが、残念ながらバリケードがしてあり閉鎖されていました。

道沿いには黄金色の稲と八ヶ岳が見えます。

信濃境駅の表示が見えてきました。

小淵沢駅から約1時間10分で信濃境駅に到着。ここでトイレと飲み物を調達。ちょうど半分地点で富士見駅まではあと6㎞程度です。

中央本線の旧立場川橋梁を眺めながら歩き続けます。稲穂と橋梁、絵になる風景です。

富士見駅までの残り1.7㎞の所で急な上り坂が。最後の難関です。

坂を上り切って、富士見町の街中へ。それにしても夕日がきれい。

18時8分、富士見駅に到着しました。小淵沢駅から歩いて約2時間30分。脚はもうパンパンです。
富士見駅→上諏訪駅

運賃表を見ると、上諏訪駅まで「330円」。残金で行ける!

残金は20円。

18時18分発の普通列車松本行きに乗車します。

中央本線を西に行く。これがこの旅、最後の電車移動となります。

18時40分、上諏訪駅に到着しました。

この上諏訪駅にはなんと立派な足湯が!
足湯に使ってゆっくりしたいとこですが、タイムリミットまでまだ1時間あります。行けるところまで行かないと、、、
徒歩で諏訪湖へ

疲れた足を引きずりながら、上諏訪駅から諏訪湖方面へ歩く、、、
駅前といえど、暗い道を諏訪湖方面へ歩きます。

諏訪湖に到着!
明かりがきれい
もう脚が悲鳴を上げており、ギブアップ。
そして、20時のタイムリミットを迎えました。
20時 諏訪湖畔でゴール(約200km)
夕暮れの諏訪湖畔で20時のタイムリミット。
東京駅から10時間、交通費は実際に支払った総額2980円で到達したのは上諏訪駅でした。
26年前と同じゴールに立てたことに感動。物価や運賃は変わっても、何とか東京から諏訪湖まで行くことができました!
このチャレンジが持つワクワク感は今も健在です。