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2024年夏旅 3000円でどこまで行けるか? ~3000円を有効活用しての鉄道旅行記~

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2024.7.28

 鉄腕DASHファンの方々はご存じかもしれないが、20年以上前の1999年9月5日、鉄腕DASHで「俺たちの旅 3000円でどこまで行けるか?」という企画が放送された。当時の価格、CDアルバム1枚3000円といわれていた中、その1枚のCDの値段である3000円でどこまで行けるのかという実験企画であった。3000円でどこまで行けるかは過去にも放送されていたが、本企画では、V6カミセンメンバーの森田、三宅、岡田が参戦し、TOKIOの山口、国分と戦った。

 この回、勝者は諏訪湖畔まで到達した国分太一で、距離215.6kmであった。

 以下、山口(茨城県久慈浜海岸 距離195km)、森田(福島県白河市 距離190km)、三宅(新潟県湯沢町 距離186km)、岡田(静岡県富士市 距離148.8km)であった。

 この放送回から20年以上が経過し、当時よりも消費税も物価も上昇した現在、当時と同じ3000円でどこまで行けるのか気になったので、2024年の夏にチャレンジしてみた。

 ルールは、当時の放送回と同じで、10時スタートで夜8時まで3000円を有効活用して進めるところまで進むというものとする。また、スタートは当時の放送回と同じく地下鉄・新幹線含め、東京の巨大ターミナルの一つである上野駅とした。

目次
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午前10時 上野駅をスタート

 時刻は10時。いよいよ上野駅から3000円旅のスタートである。

上野駅からの路線図。

 東西南北、どこを目指すのか悩んだが、当時の森田の選んだルートを踏襲して、東北本線を北上するルートを選んだ。まずは、宇都宮を目指したいが、JR宇都宮線を選んだ場合、上野~宇都宮間が1,980円となっており、さらに安く行ける方法はないか考えたところ、当時森田が選んだ東武線を利用することとした。まずは、東武線の発着する浅草まで歩くことに。

上野~浅草~宇都宮

 上野駅から東武浅草駅までは、1.8km、徒歩25分ほどで移動できる。東京メトロ銀座線や都営バスでも移動できるが、節約するために、歩くこととする。

上野駅前からのびる浅草通りを浅草方面へと歩く。

かっぱ橋を過ぎて浅草はもうすぐ。

上野駅からゆっくり歩いて30分ほどで浅草に到着。

それにしても朝から観光客が多い、、、

浅草の中心にある東武浅草駅

こここから東武線で宇都宮を目指す。

浅草から東武宇都宮まで1,230円。

この先のことを考えると、さらに出費を抑える方法はないか考えた。

東武浅草駅前に金券ショップがあることを発見し、行ってみることに。

なんと東武鉄道の株主乗車券が950円で販売されていた。

JRで上野から宇都宮まで行く金額の半値以下で宇都宮まで行けることに。

これがおそらく、東京(上野)と宇都宮とを最安値で移動できる方法ではないかと思う。

特急列車も多く走る路線だが、今回は節約のため、普通列車や急行列車を駆使して宇都宮を目指すことに。まずは、10:42発の北千住行きに乗車。

この日は、隅田川花火大会の開催日で朝から浴衣姿の人も多くみられた。

10:42 普通北千住行きに乗車

この電車でまずは曳舟へ。

10:48 曳舟で急行久喜行きに乗り換え

浅草から6分ほどで曳舟に到着。

曳舟では、半蔵門線からくる急行久喜行きに乗り換え。東武動物公園を目指す。

途中、春日部ではひまわりちゃんがお出迎え

11:31東武動物公園に到着

スタートから1時間30分

上野から直線距離でおよそ35km。東武動物公園に到着。ここで、日光線へ乗り換え。

10分ほどの待ち時間で、11:42発の南栗橋行きに乗車

半蔵門線の車両であった。

11:53 南栗橋到着

南栗橋に到着。ここで、東武日光行きに乗り換え

東武日光行きは4両のワンマン列車であった。

ここから、ローカル線っぽい風景となる。

9分の待ち時間で、12:02東武日光へ向けて出発。次は、宇都宮方面の乗換駅である新栃木を目指す。

12:42栃木到着

スタートから2時間40分。上野駅から直線距離でおよそ73km。

埼玉県から栃木県に入り、JR両毛線の乗換駅である栃木駅に到着。本来、お隣の新栃木まで行きたかったが、寝落ちしてしまい、慌てて降りてしまったのがこの栃木駅であった。

いちごを模したかわいい駅名標。

次の電車はおよそ30分後。運よく東武宇都宮行きであったのは良かった。しかしながら、新栃木駅で乗り換えた場合と比べて、20分ほどのロスとなってしまう。

13:14東武宇都宮行きに乗車

この電車で宇都宮を目指す。

13:56東武宇都宮到着

スタートから約4時間 上野駅から直線距離で約95㎞。東武宇都宮に到着。

東武宇都宮に到着。東武宇都宮駅は東武百貨店の中にある。改札を出ると目の前が東武百貨店である。

上野から宇都宮まで、なんと950円で来ることができた。

ちなみに、JR宇都宮線だと上野から宇都宮まで2時間ほどで移動できるので、倍近い時間がかかってしまった。

ここからJR線を利用し、北上することに。

JR宇都宮駅へ徒歩移動

東武宇都宮駅とJR宇都宮駅とは2km近く離れており、徒歩で25分ほど。

炎天下の中、駅前の大通りを歩く。

道中、餃子店が多くあった。さすが宇都宮!

宇都宮餃子を食べたかったが、今回は先を急ぐ。

歩くこと20分ほどで、ようやくJR宇都宮駅が見えてきた。

ちなみに、余談だが、宇都宮駅周辺にも何店舗か金券ショップがあり、

なんと、東武鉄道の株主乗車券が930円で販売してあった!

14:25JR宇都宮駅到着

東武宇都宮駅から徒歩30分ほどでJR宇都宮駅に到着。

宇都宮駅前には当時、森田も抱き着いたぎょうざ像が鎮座している。

宇都宮駅~宝積寺駅(徒歩)

この先、東北本線を北上して福島方面を目指す。

残金は2050円であり、JRの幹線である東北本線を利用する場合、1,980円が乗車できる限界である。

宇都宮からJR東北本線を利用する場合、営業キロ117.2kmの郡山が限界である。

120kmまで乗車できる1,980円きっぷ。もう少し調べたところ、2駅先の宝積寺(ほうしゃくじ)駅から乗車すると、営業キロ119.5kmである本宮駅まで移動することができる。

そこで、宇都宮からやく12km歩き、宝積寺駅を目指すことに。

タイムリミットである20時を考えると、16:53宝積寺発の電車に乗る必要がある。

2時間30分ほどで12kmの道のりを歩く必要がある。

宝積寺駅を目指して、歩き出した。

まずは住宅街の中を歩く。

県道10号線に出て、ローソンを発見。

まだお昼も食べていなかったので、こちらで少し休憩をすることに。

休憩を終え、歩き出す。

国道4号線の表示が出てきた。

国道4号線に出て、4車線に。

東京から111kmの表示が。

奥には極楽湯が。温泉で汗を流したい!

さらに歩くこと、岡本駅の表示が。

この岡本駅、当時の森田が、宇都宮から1駅歩いて目指した駅である。

今回、私はさらに1駅歩く。

鬼怒川が見えてきた。この先、宇都宮市を脱出する。

鬼怒川を渡り、高根沢町に。

国道4号線と別れを告げ、もうすぐ宝積寺駅に到着。

眼下に街並みが見える。

16:50宝積寺駅到着

スタートから7時間。上野駅から直線距離で約103km。

宇都宮駅から歩くこと2時間20分ほどで宝積寺駅に到着。

もう足がつりそうな状態である。

宝積寺~新白川~郡山~本宮

宝積寺駅で本宮までの切符を購入。

残金は70円である。

16:53発の普通黒磯行きに乗車。

黒磯では、9分の待ち時間で17:45発新白河行きに乗車。

18:09新白河到着

スタートから8時間。上野駅から直線距離で約160km。当時の森田の最終到達点である新白河に到着。

ここで、次の郡山方面電車まで30分ほどあるので、いったん改札を出ることに。

改札の目の前にめん処があったので、こちらでラーメンを食べることに。

白河ラーメン(750円)を食べることに。

18:43発の福島行きに乗車

この電車で本宮を目指す。

19:28郡山

上野から直線距離で195km。

残りは30分。ラストスパートである。

19:56本宮に到着。

改札を出たところで20時をまわりタイムアップとなってしまった。

夜の本宮駅。

 上野から3000円で来れたのは、郡山を越えて福島県本宮市の本宮駅(上野から直線距離で207km、営業キロで237.1km)であった。

 なんと、20年以上も前よりも北へ遠くへ行くことができた。

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この記事を書いた人

旅好きな男です。休みの日は自由気ままな旅をしています。

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