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【富士山登山体験記】吉田ルートでリベンジ成功!初心者がご来光に感動した1泊2日の挑戦(2025年7月)

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「いつかは富士山に登ってみたい」――そう思っている方は多いのではないでしょうか。

私もそのひとりで、今回が富士山登山2回目の挑戦でした。

2年前(2023年)、富士宮ルートで日帰り登山に挑戦しましたが、体力と高山病に負けて惜しくも9.5合目で断念。山頂へ登頂できなかった悔しさが、ずっと心に残っていました。

そして2025年7月。舞台を吉田ルートに移し、1泊2日のご来光登山にリベンジ。結果は――ついに念願のご来光を山頂で迎えることができました。

この記事では、登山の行程、鎌岩館での宿泊体験、かかった費用、持ち物、高山病対策の実体験を詳しく紹介します。初心者が富士山に挑戦する際の参考になれば幸いです。なお、富士山の開山期間は例年7月上旬から9月上旬で、2025年に関しては、9月10日に終了しています。

目次
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初めての富士山登山では、最短距離で山頂を目指せる富士宮ルートを選びました。

しかし想像以上の急登と酸素の薄さに体がついていかず、9.5合目で下山。

そのときの体験は以下の記事にまとめています。

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その悔しさが「次こそは山頂に立ちたい」という強い動機になりました。


日程は2025年7月11日(金)から12日(土)の1泊2日。

ルートは山小屋が多く初心者にも人気の吉田ルート。

宿泊は七合目の鎌岩館。夕食付きで14,000円、トイレ利用料200円が別途必要でした。

目的はもちろん、山頂でご来光を拝むこと。


新宿〜富士山五合目(吉田口)

朝9時前のバスタ新宿。

富士山の吉田ルート5合目までどうやって行くか調べてたところ、高速バスだと乗り換えなしで安く行けることが判明。そこで、ハイウェイバスドットコムで予約することにしました。新宿から吉田ルート5合目までの料金は3,500円でした。

朝9時5分にバスタ新宿を出発し、途中の渋滞もなく、ほぼ予定通りの11時34分に富士山五合目に到着しました。

吉田ルート5合目にはたくさんのお土産店やレストランもあって、賑わっていました。

到着後は月見うどん(1,300円)とたこ焼き(700円)で腹ごしらえ。高地に体を慣らすために、ここでしばし休憩。到着当初は若干のめまいを感じましたが、1時間ほどすると慣れてきました。

出発前にトイレへ。5合目のトイレも有料となっており、1回の使用は100円である。この五合目が最後の水洗トイレで、この先登山道には水洗トイレや手洗い場はなく、バイオトイレとなっていました。手洗いが必要な場合も5合目のトイレに立ち寄っておくようにしましょう。

登山開始前に、5合目にある富士山小御獄神社へ登山の安全を祈願すべく参拝をしました。

五合目〜六合目(13:36〜14:26)

登山道入り口で協力金4,000円を納め、いよいよ登山開始です。

13時36分、登山スタート。最初は砂地の坂道で、観光客も多く「まだ散策気分」。

しかし標高2,300メートルを超えているため息が上がりやすく、登山らしさを実感し始めました。

14時26分に六合目へ到着。

六合目〜七合目花小屋(14:26〜15:57)

六合目からは徐々に本格的な登山道となっていきます。

まだこの辺りはなだらかな上り坂となっており、息を整えながらゆっくりと登っていきました。

七合目の山小屋群が見えてきました。七合目最初の山小屋である花小屋手前で登山道が急に岩場となり、勾配もきつくなり、いよいよ富士山に来たなと実感をさせられました。

15時57分、七合目花小屋に到着。ここで水分を補給し、呼吸を整えました。

七合目花小屋〜鎌岩館(15:57〜16:55)

花小屋から鎌岩館までは鎖場や岩場が続き、慎重に一歩一歩進みました。写真で見るとよくこんな岩場を登ったなと思わされます。

急な岩場が続きます。

七合目山小屋のトモエ館を通過

本日宿泊の七合目鎌岩館が見えてきました。もう少しで到着です。

16時55分、七合目鎌岩館に到着。この日の宿泊地です。


鎌岩館は標高約2,790メートルにある人気の山小屋で、吉田ルートの中でもきれいな山小屋です。七合目救護所も近くにあります。

内部はとても清潔で快適。布団もきちんと整えられており、コンセントが完備されているためスマホやカメラの充電も可能でした。

ただし水は大変貴重で、手洗い用の水はなく、代わりに消毒液が設置されています。衛生管理がしっかりしており安心感がありました。

食堂の様子

鎌岩館の食堂

なお、手前にはパンや飲み物などを売っている小さな売店があり、なんとここではペイペイを使用することができた。

夕食は牛丼。標高2,700メートルで食べる温かい牛丼は格別で、体力を回復させてくれました。

食堂は木造で清潔感があり、登山者同士が談笑しながら食事をとる雰囲気も居心地が良かったです。

寝床の様子

二段式の布団が整えられ、シンプルながら快適。寝床は清潔で、安心して眠れました。なお、このほかにも壁で区切られた個室もあった。

トイレの様子

鎌岩館のトイレは外にあります。

トイレも非常にきれいで清潔でした。ただし手洗い用の水はないので注意が必要です。

20時前には消灯となり、翌日のご来光登山に備えて早めに就寝しました。

宿泊費は夕食付きで14,000円(オンライン予約)、トイレ使用料200円。快適さを考えると十分に価値のある宿泊体験でした。


高山病対策

今回は事前に高山病予防薬「ダイアモックス」を服用して臨みました。

それでも八合目白雲荘付近で頭痛が出てしまいましたが、カロナールを服用すると症状が収まり、無事に登頂を続けられました。

七合目鎌岩館〜八合目太子館(0:05〜1:18)

0時ごろの鎌岩館の様子。ご来光目当てに多くの登山者が出発をしていきました。

0時5分、鎌岩館を出発。それにしても、最初からこの岩を登っていくのはとても大変でした。

真っ暗な道をヘッドライトの明かりを頼りに登ります。

七合目の山小屋を通過し、1時18分、太子館に到着。標高は3000mを超え、3100m付近です。冷たい空気に包まれながら水分補給をしました。

こちらには、救護所もありました。

八合目〜白雲荘〜元祖室(1:18〜2:55)

1時39分に蓬莱館に到着。

蓬莱館を過ぎるとようやく岩場の道は終了。ここからは斜面の道が続きます。

2時28分に白雲荘へ。

2時55分に元祖室に到着。

ここで頭痛が強くなりカロナールを服用。症状が落ち着いたことで再び登る力が出ました。

酸素の薄さに悩まされながらも一歩ずつ進みます。

本八合目〜御来光(3:29〜4:38)

3時29分に富士山ホテル第一へ到着しトイレを利用。3時55分にはトモエ館に到着し、ここでもトイレを済ませました。

徐々に、空が明るくなってきました。

そして4時38分、ついに御来光。雲海の向こうから昇る太陽を眺めた瞬間、歓声が湧き、疲れが吹き飛ぶほどの感動でした。

御来光館〜九合目〜山頂(4:53〜6:32)

4時53分に御来光館に到着。空は完全に明るくなりました。

明るくなった登山道をひたすら登っていきます。薬のおかげもあり、頭痛は完全に消えました。

5時44分に九合目到着。九合目には山小屋等はなく、廃墟のような神社があるだけとなっています。

ここから山頂までごつごつした岩場の道が続く。それにしてもしんどい・・・

登山客で混雑し始めた。休憩する場を探すのにも苦労をしました。

鳥居が見えてきました。山頂はもうすぐ。

山頂へ到着(6:32)

6時32分に吉田ルート山頂へ。2年越しの夢がかなった瞬間です。

吉田ルートの山頂を散策します。まずは、山頂にある浅間大社奥宮へ。

こちらでは無事登頂できたことを記念し、御朱印をいただきました。


山頂からの風景です。

山頂からの太陽は非常に眩しかったです。

山頂は多くの登山客で賑わっていました。この付近には山頂の山小屋がありました。

山頂から初めて火口部分を見ることもできました。

山頂の案内図です。山頂をぐるっと1周するお鉢巡りもやりたかったですが、下山の体力を考えると、断念することに。次回登頂した際にはお鉢巡りもやってみたいと思っています。

下山前にトイレへ。途中、登山道のトイレは200円でしたが、山頂のトイレ使用料は300円でした。

吉田ルートは登山道と下山道が分かれており、登山道と違って一気に下っていきます。山頂~八合目の間は須走ルート下山道と共用となっています。

山頂〜下山道八合目下江戸屋(7:47〜8:39)

7時47分に下山開始。ここにきて、急に雲が出てきて、霧に包まれました。

雲に包まれた登山道を下りていきます。

登山道と違って、下山道は砂地となっていました。一気に下っていきます。

8時22分、本八合目富士山ホテル付近に到着。わずか40分ほどで吉田ルート本八合目まで下ってきた。

下山中、物資を運ぶ不整地運搬車に何度か遭遇。

須走ルート分岐手前

8時39分、須走ルート分岐部にある山小屋の下江戸屋に到着。吉田ルート下山道の最終山小屋。この先吉田ルート下山道では5合目まで山小屋はありません。ここまで山頂から1時間もかからずに下ってきました。

下山道八合目下江戸屋~六合目(8:39~10:55)

八合目から六合目間の下山道は地獄でした。この先、七合目公衆トイレの先まで続く砂礫質のジグザグ道。このジグザグが20以上続き、気が遠くなります。

下り坂の勾配もきつく、砂礫質で足元も滑りやすく、足に来ました。また、足の爪が靴の先にあたり、足の親指部分が内出血してしまいました、非常に気が遠くなるような下り道です。

八合目山小屋の下江戸屋から七合目の公衆トイレ先までの区間が、下山ルートの中で最もしんどかった箇所です。

10時14分、ようやく七合目の公衆トイレに到着。なお、ここには山小屋はありません。

ようやく、砂礫質のクランク道も終えて落石防止用のシェルター区間が登場。このシェルター内はコンクリートで作られた階段もあり、歩きやすい道となっていました。

この付近で急な下り坂も終了。しかしながら雨がポツポツと降り出してきました。

この付近から緑も多くなってきました。

だいぶ歩きやすい道となってきました。

10時55分、六合目付近に到着しました。山頂から3時間程度で到着しました。

六合目~五合目(10:55~11:27)

この六合目には20時間以上ぶりに戻ってきました。山頂からわずか3時間程度でここまで到達し、なんだか虚しさも感じてしまいました。(笑)

この先、登山道と同じ道を進むことになります。

六合目から五合目にかけては上りとなる部分もあり、最後の試練となりました。

11時27分、五合目に帰着。

ついに戻ってきました!

念願がついにかなった瞬間です。

五合目でゆっくりしようとも思ったりもしたのですが、疲れもあり、そのままバスで下山をすることにしました。

12時発の下山バスで河口湖駅へ向かいます。(運賃は片道1,950円)。

12:59河口湖駅に到着。吉田ルート五合目から1時間程度で到着。バス車内では爆睡で、道中ほとんど記憶がなかったです。

河口湖駅近くのレストランで。遅めのランチ。久しぶりに冷たい水を飲んだ気がしました。

その後、富士回遊32号で河口湖14時10分発 → 新宿16時05分着(特急券1,520円+乗車券2,510円)。

家に帰って、シャワーを浴び、そのまま次の日の昼頃まで爆睡をしてしまいました。(笑)


項目金額
高速バス(新宿→五合目)3,500円
食事・飲み物2,250円
トイレ利用(山小屋外+山小屋内)1,100円
登山料(協力金)4,000円
山小屋宿泊(夕食付き+トイレ)14,200円
御朱印2,000円
下山バス(五合目→河口湖駅)1,950円
特急 富士回遊32号(河口湖→新宿)4,030円
合計33,030円

・レインウェア、防寒着・・・突然雨が降ったり、八合目を超えると風が強かったりして、早朝の登山では体感気温がかなり下がります。なお、風が強くない日では、山頂付近でも登山で体温が上昇し、汗をかくため脱ぎやすいものがいいです。

・登山靴・・・下山時に特に足に負担が来るため、自分の足に合ったものにしましょう。

・ゲイタ―(脚カバー)・・・小石や砂などが靴の中に入ってくるのを防ぐもので、特に下山時に役に立ちました。

・サングラス・・・上に登っていくほど日差しが強くなります。

・フェイスマスク・・・上に登っていくほど日差しが強くなります。

・ヘッドライト・・・御来光目的の夜間から早朝にかけての登山では必須です。

・スポーツドリンクなどの水分、行動食・・・なお、各山小屋で購入も可能なので、最低限の量でもいいかもしれません。行動食はパンやカロリーメイトなどの小さくて高カロリーなものがいいと思います。山小屋では朝食が出ないことも多いです。

・スマホ用のモバイルバッテリー・・・充電できるコンセントの設備はほぼありません。

・現金(トイレや山小屋支払い用)・・・100円玉を多めに持って行ったほうがいいです。なお山小屋によってはペイペイなどが使用できるところもあります。

・ウェットティッシュ・・・トイレも含め手洗い用の水は六合目以降、山小屋も含めてありませんでした。

・防水スプレー・・・事前に靴やリュックサックなどに吹き付けておいたほうがいいです。富士山では急に雨が降ってくることも多いです。

・携帯用酸素缶・・・使用すると呼吸を整えるのに役立ちました。

・高山病予防のダイアモックス、頭痛時に役立ったカロナール


2年前は富士宮ルートで断念しましたが、今回は高山病対策と山小屋泊の計画で無事に登頂成功。

御来光を見た瞬間の感動は、一生忘れられません。

富士山は一度で成功できなくても、準備を重ねればリベンジが可能です。

挑戦を迷っている方も、ぜひ計画を立てて挑んでみてください。

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この記事を書いた人

旅好きな男です。休みの日は自由気ままな旅をしています。

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